駅長会見での発言のポイント

2018/10時点での概況について、説明する。

現在、売上については、順調に推移しており、11月頃には、昨年の売上を達成し、以降、上積みを行う段階になる。1500万を目標としているが、達成の見込みで、久しぶりの増収となる。報道にあった、2000万については、今後の取り組みになる。

主な要因は3つある。1つ目は、発信への積極的な取り組み、メディアへ取り上げられていること。2つ目は、基本機能の見直し、お客様ファーストの実践。3つ目は、地元や行政との密な連携にある。

セグメント別には、食堂について、メニューの絞り込みや主品目の訴求を積極的に行っている。料理の品質は、揺れの少ない状況が構築できつつある。物販について、品揃えや新商品の追加は、定期的にある。変化を感じられるような売り場づくりを行う。

RVパークは、グランドオープンとなったが、現在でも、週2台ペースでの利用となっている。伸びしろのある分野であり、サービス内容を積極的に広報していきたい。どのセグメントにおいても、自信を持って対応すれば、響く。徹底する。

現在、新駅長体制での9ヶ月目にあたり、積極的な反省をテーマに、現場の見直しを図っている。実際、12月の就任時は、現金の全くない状況であり、緊急処置として、立て直しのため、手段を選べない状況にあったが、5月には、行政からの委託金が託された状況から、資金にも若干の余裕が出ている。

現場の見直しでは、買掛や売掛の徹底した排除を行っており、事務の工数を減らし、人件費を事務ではなく、接客や集客に当てられる現場づくりを行っている。事務を機械的に処置する一方で、接客がための時間を十分に確保することで、本来のあるべき商いの姿を創出する。

駅は、客のためにあり、商いをする以上、お客様ファーストであるのは当然のはずが、なかなか、理解されない傾向があり、客とスタッフの立場が逆転することすらある。駅として、お客様がいないと、商いは成り立たないこと、再確認したい。

Q)必要以上の情報公開が行われており、駅にとってのマイナスイメージとならないか。

A)売上の面でも、倫理的な意味合いでも、非常に透明性の高い運営ができている。過去、閉鎖性の高い状況から、売上や運営において、問題意識の共有がなされず、必要以上な赤字を繰り出した経緯があり、プラス・マイナス、問わず、すべての情報を公開することとしている。
秘密にすべき理由がないことを秘密にすることで、つけ入る先を作らないようにし、株主の、地域の、共有財産であることへ責務を果たしていく。
特に、商いのあり方が社会的に大きく変化しており、小さな商いであるほどに、取り組みの目的や考え方を積極的に開示できないと、淘汰される段階にある。駅としては、意味を問い、社会通念上、理解、受け入れられやすいあり方を模索するものである。

Q)矢田川みその衛生管理が徹底されている中、駅長の指揮する食堂との棲み分けはできているか。

A)矢田川みその生産は、副会長の指揮によって行われており、駅長は生産へ関与していないが、生産現場は、同じ建物内で行っている。駅長の指揮下においては、みそ蔵は使わない方針であり、建物の鍵なども駅長が持たないこととし、責任範囲の明確化へ努めている。

Q)車中泊イベントなどは、駅の私的利用に当たるのではないか。駅が行政に指導されたとも聞いているが、影響はないのか。

A)駅を使ったイベントは、積極的に行っていく。行政、地元、役員と連携し、実施している。指導については、行政との連携を行い、問題のない取り組みとなるように努めている。
具体的なところでは、警察の道路使用許可、行政への照会、現場における一般利用者へ影響させない点など、十分にシミュレートした上での組み立てとなっている。
駅長の私的利用との声も把握しているが、集客を目的としているものであり、営業の一環としている。新たな分野の掘り起こしにも取り組む。
また、駅の営業に問題はなく、むしろ、車中泊イベントの当日においては、盆やゴールデンウィークに次ぐ、売上の多い日であったことも申し添えておく。

Q)車中泊が全国的な道の駅で問題となっている中、駅として問題ないというのは、駅長における公序良俗のあり方としてふさわしくないのではないか。

A)局所的な正論であるが、駅としては、休憩利用者を増やさないと、赤字のままに運用することとなり、集客に当たることは、命題となっている。特に、運営が難しいともなれば、道の駅自体が廃止となりかねない問題でもある。
経緯としては、車中泊を歓迎してきたところであったが、現在は、国の方針に従って、車中泊を推奨していない。ただし、休憩を受け入れており、利用者の少ない駅を払拭するため、全力を尽くしている。十分に精査しているが、車中泊のあり方は考えていきたい。
現況、道の駅で車中泊利用者が多く、夜間であるにも関わらず、満車になるなど、社会問題化しており、国土交通省でも、休憩施設である説明がなされているところである。背景として、マナー問題がある。

Q)車中泊以外にも手段があるにも関わらず、積極的に関与する理由は何か。

A)駅長就任時、駐車場の利用者が異常に少ないため、スタッフの車両を配する演出から始め、集客がため、車中泊の方を受け入れることにより、駐車場の利用数を伸ばしてきた経緯がある。
新聞報道の拡がりから、著名人の目に留まり、食堂の利用者が飛躍的に伸びる一方で、地元からは、青年会議所の協力もあり、RVパークを設置することができた。
駅の敷地を使うことは、川の駅戦略の柱ともなっており、アウトドア施策として、キャンプ受け入れ、RVパーク設置、車中泊受け入れを行ってきたところである。したがって、新駅長体制では、車中泊が、駅の利用者増へ深く関与しており、関与の理由となっている。

Q)地元利用者が使いやすい店となるよう、商品の取り扱いを検討しているか。

A)野菜の販売以外に、ゴミ袋、ラーメン等、新たに取り扱いを始めたところである。物販のカテゴライズは、整理していく方針を継続している。新たに、アウトドア関係を充実させる他、地元向けの商品についても、拡充させる。
要望の多い中で、花については、現在のところ、検討しない。取り扱いのノウハウがないためであり、優先順の高いものが先になる。

Q)駅長が駅以外の業務へ参加することは、駅長の責務を果たせないのではないか。

A)観光協会、商工会、矢田川漁協へ、駅長の名前による会員、役職などがあり、いずれも、本年度を持って、すべて、廃する。
駅長として、当初、問題ないとの見解をまとめていたが、事業に集中するため、作業資源のすべてを駅がために当てることとした。したがって、今後、駅長である間、個人として、地元の組織へ属することはない。
方針転換のポイントは、3つあり、1つ目、客商売の基本、誰を相手にも、係争することができない点、2つ目、スタッフと一丸となって接客がために最大限の時間を確保すること、3つ目、駅以外の業務へ十分な時間や責務を果たすことができないことである。

Q)新聞記事の照会がなくなっているのはなぜか。

A)紙面の紹介は、駅にとって歓迎すべきことであるが、新聞社の著作物であるという指摘があり、現在は、紙面を一切掲載しないものとしている。過去にさかのぼり、紙面が掲載されている場合には、一律に削除する処置を行っている。
メディアへの露出においては、記事への評価が駅の財産となっている側面もあり、今回の削除では、大きな損失を被った。構造上、不適切なものは、淘汰されるべきあるし、説明のできないことはやらない、再確認したものである。

Q)農産物の支払いを現金一択とするのはなぜか。

A)事務の排除が目的で、理由は2つあり、1つ目は、農家から買い取ることにより、支払いの手続きを簡素化させる。2つ目は、農家の確定申告等へ関与しないためである。
支払いについては、本来の取引先は、請求書を準備した上で回収を行うが、農家の場合は、帳簿業務を行わないため、一切の負担が駅に掛かる。業務を見直し、事務を廃し、現場で即時に買い取った方が良いと判断した。
また、関連し、各農家の確定申告にまで駅が関与する構造となっており、例えば、農家の事情にまで、駅が深く関与することは、プライバシーはもちろん、責任の持てる範囲を著しく逸脱するものであるため、駅としては、責任範囲を明確化することとした。

Q)イベントへ地元の貴重な人員や時間を使っていることをどう考えているか。

A)矢田川まつり、矢田川紅葉まつりなどで、多くの地元の方が関わって頂いているところである。田舎では、高齢化率も上がり、地域のあり方が問われる中、イベントを今まで通りに実施することは、難しい側面もあると認識している。
いずれも主催ではないので、コメントする立場にないが、駅長としては、負担の大きい取り組みについて、見直されるべきであると考えており、特に瞬発力が必要となるイベントでは、費用対効果、イベントの目的や集客効果をいま一度、再考する段階に来ているように感じる。
祭りの目的は、町外の方を集客することにある中、魅力を十分に伝えきれておらず、慣習的に取り組まれている。イベントの廃止、演目の絞り込み等、地元へ負担をかけずにできるやり方を模索してほしいと考えている。

駅長会見

マンスリーで駅の動向をまとめて公開します。

 

静かな山間で四季折々の川の幸を堪能。
兵庫県美方郡村岡町/あゆの里矢田川

http://www.kkr.mlit.go.jp/road/aiai/autumn36/station1.html